vol.1『 Ventile 』
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Ventileは、英国マンチェスターのシャーリー研究所の科学者によって開発された特殊な高品質の綿織物であり、その商標として登録されています。当初は消防ホースや水バケツに使われる亜麻の不足を解消するために作られたが、その特性はパイロットの防浸服にも最適であることがわかった。
【シャーリー研究所】
1919年に英国綿業研究協会(BCRA)として、マンチェスターのディズベリーにあるザ・タワーズに、綿花生産技術を専門とする研究センターとして設立。
研究所は、特殊な高品質の綿織物であるベンタイルを開発し、SI単位のm2K/Wに代わる繊維製品の熱抵抗を簡単に測る指標としてTOGを開発した。
BCRAは1961年に英国レーヨン研究協会(BRRA)と合併し、綿・絹・人造繊維研究協会となった。
1987年から1990年にかけてはウィラ・テクノロジー・グループと合併し、BTTGを設立した。
BCRA・・・British Cotton Industry Research Association(1919)
TOG・・・Thermal Overall Grade(tog は、熱抵抗としても知られる、単位面積の断熱性の尺度です。)
BRRA・・・British Rayon Research Association(1946)
BTTG・・・British Textile Technology Group(1988)
【VENTILE L35】
今回、ANATOMICAのSINGLE RAGLAN 9で使用しております”L35”。
シリーズの中で、最も軽いウェイトの生地となります。
Weight・・・145g/㎡。
Yarn count・・・120/2×120/2
Weave・・・Oxford
Hydrostatic Head DIN EN 20811(静水頭値)・・・600mm
静水頭値・・・布地の防水性を示す指標としても使われ、一般にアウトドアレジャーに使われる衣服や用具に使われる。これは長さ(通常はミリメートル)で測定され、布の上に垂直に立てた水柱が、織り目から水がしみ出すまでの最大高さを表しています。つまり、静水頭値5000mmの生地は、5メートルの高さの水柱をせき止めることができるが、それ以上の高さはない。
Ventileの製造工程は、最高級の超長綿を世界中に探すことから始まります。
その厳しい基準を満たすのは、世界中の綿花の中でも最高級のものだけであり、このわずか2%の綿花を使って製品を作っています。
コットンの世界市場と貿易データは、こちら↓↓↓からご覧頂けます。
USDA(United States Department of Agriculture/アメリカ合衆国農務省)(PDF)
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